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【Ask】ドラッキーちゃんと初めて知り合った時の感想を教えてください!


【Ask】ドラッキーちゃんと初めて知り合った時の感想を教えてください

Askというサービスで、頂いた質問に答えていったのですが、インタビューズの例もあるし、いつ消えるかわかんないのでこっちにバックアップがてら載せます。



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以下は、この質問を見た瞬間浮かんだ文章です。
実際はもっと、何この子かわいい!!みたいに、直感でKAWAIIしてただけなので、これはあんまり関係ない謎妄想です。
+-+-+
兎にも角にも、『愛』は難しい。
昔から、書く時にバランスが取りづらく困っている。
いや、それは与太話か。今は『文字』として認識している訳ではなく。
今回は僕の愛子の話だ、彼女はドラッキー・アルマと言う、のは種族名ようなもので。
それは差し詰め、僕自身の紹介をする時に「エミルです」と名乗っているようなものだ。
回りくどく言っているが、つまりその、僕は彼女にまだ『名前』を付けていないからだ。
彼女たちの種族に名前を付けることは義務ではないし、付けなくても何ら問題ない。
それでも僕は考える。
あの子に送るとっておきの『名前』を。
便宜上、種族名から「ドラッキーちゃん」と呼んでいるが、それも余所余所しく感じていたところだ。
どうしようか思案しながら僕はギルド商人さんに声をかける。
買い物と言う訳でなく、これから僕らは北へ向かうからだ。少しでも荷物を軽くしておこう、そう思って倉庫を呼び出してもらう。
さあ、準備は万端、行こう、ドラッキーちゃんと、北へ。
+-+-+
早く回復薬を出さなければ。
焦れば焦る程手元がブレる、鞄の中を漁って出て来た物はポーションなんて上等なものではなく、白いプレートだった。違う、確かにあったあの薬はどこだ、軽くなった荷物をなんとかひっくり返そうと試みる。
ぶっちゃけられた中身から青い小瓶を見つけ出し一気に飲み込む。
不味い。呼吸が荒くなる。が、離脱する程には体力が回復したような気がする。
だが、万全には程遠い。
ここは白い氷の世界、白い息が紛れる程辺りはもっと白く、先程取り出したプレートといい勝負だった。
――唯一つ、頬から伝わる液体は、ぽつり、氷面に広がりその世界を僅かに赤くした。
少し遠くで戦闘音が聞こえる。ドラッキーちゃんが複数の敵から僕を逃がそうと戦っている音だ。
……情けない。いくら戦闘力のない職だって、僕は彼女よりも無力だ。
握りこぶしの中でプレートがひしゃげるのがわかった。
いつだったか場所を同じくして、一人の少年が凶刃に倒れ、一人の少女がその生命を分け与え心を壊した――そんな話を聞いたことがある。
途端血の気が引く、僕もここで終わるのか、否、それよりあの子がもし、もし、同じことをしたら……?
倒れる訳には行かない、冷えていく指先を震わせ、声を絞り出そうとする。
今すぐ彼女を呼び戻さなければ。薄れゆく意識の中、僕は、
――彗星。
僕は。
僕は、幻を見たのかもしれない。
美しく輝く彗星をこんな氷の世界で見るなんて。
しかしそれは強い軌跡となって、氷で乱反射位していき、更に美しく煌く。
氷……彗星……。
ああ、嗚呼、そうだ、彼女は。
「……氷彗、ちゃん」
「……はい。主様、お待たせしました」
初めて呼ぶ名にも彼女は呼応する。
全てをなぎ払い駆けつけた氷の彗星は、凛々しい。
そして思い出す。
これ――手の中でひしゃげたはずの白いプレートは今は固くしっかりとした一枚の板となっていて――は、『無地のネームプレート』、パートナーとなるべき相手に『名前』を与える、道具だ。
そっか、僕はこれを握っていたから、彼女に名前を与えることができたんだ。
「いいや、お待たせしたのは僕の方だ」
僕は彼女に差し出す、真っ白なプレートを。
否、それはもう真っ白ではなかった、『氷彗』と言う文字が刻まれていたからだ。
「ヒスイ、と主様は呼んでくださいましたね……この名前は、そう読むのですね?」
そのプレートを受け取り、彼女は、氷彗ちゃんは。
そっとその『文字』を指で撫ぜた。



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